2012年03月15日

花笠高原~御堂森~1056

3.11に最上山岳会加藤さんと実施しました。
予定では不安定な気圧配置ということで一旦中止となったのですが、当日行くだけいって見ようということになり。
8:30の花笠高原スキー場リフト営業開始に乗り込みました。
丁度マスターズの日だったようで、熟年レーサーが沢山いましたねえ。皆さんギンギンのレーシング板。そこになぜかザックと山スキーの珍妙な姿の我々。

ともあれ1回券でリフトに乗り、まずは林道を捕まえて御堂森まで登ります。ここは尾根さえつかめば難しいところは無い。

向こうに見える1056。この角度から見ると凄い北面が迫ってくる。
花笠高原~御堂森~1056

花笠高原~御堂森~1056

ぼちぼち登ります。この辺はまだ序盤戦。
花笠高原~御堂森~1056

10:30御堂森着。展望は無い。のっぺりした藪山ですから。。1056への挑戦前にしばし休憩です。
花笠高原~御堂森~1056

御堂森尾根を登っている間から、天候の変化が気になってはいたのですが、徐々に周囲がガスって来ました。しかしなぜか御堂森周辺はガスが来ない。気流の関係でしょう。
花笠高原~御堂森~1056

花笠高原~御堂森~1056

花笠高原~御堂森~1056

1056北東稜を攻めるのは二回目ですが、昨年と比べ早いうちに挑戦したせいか藪が少なく、前半は非常に楽チンでした。やはりこの山は3月上旬~中旬が限界ですね。それ以降では雪解けが進んでブッシュが出てしまいます。
後半の山スキーの限界的な急斜面はやっぱりキツかった・・・加藤さんはさすがの登坂能力でがんがん登りますが、熊はあきらめて途中ツボ足に切り替えたり。技術の差はこういうところで出ますね~。疲労している時は特に、体力・技術力・精神力のポテンシャルが要求されてきます。

それでもなんとか12:30に1056に到達。ちょっとしたオープンスペースは変わらず。
この時期にしか来れない、誰にも気に止められない場所。でも熊にとっては初めて自分でルート開拓したちょっと大事な場所なんです。加藤さんもロケーションの良さを気に入ってくれたようです。甑岳東面も良い感じに見えますしね。吹越山・大高根山等尾花沢市でおなじみの山々が一望できるわけです。
しかし独立峰のような状況のせいか異常に寒い。手袋を滑降用のCloudbailに変えても末端が冷たい。。久しぶりのロングで疲労が蓄積したかな。
花笠高原~御堂森~1056

元々可能であればこのまま長谷山まで足を伸ばすつもりでしたが、時間がかかりすぎて無理と判断。長谷山を狙うのであれば1056のピークを踏まないで、途中で東にトラバースしてショートカットするべきでしょう。若しくは甑岳側から挑戦するのも良いですね。

帰りのルートは「御所の水」の林道を目指して枝尾根を捕まえるべく下降。
しかしこれがなんと素敵なBCエリアでした。ブナの疎林帯でこの時期でもまあまあの雪質。滑降には好適です!これでもうちょい雪軽ければ最高ですね~。しかしアプローチが半端無く長いから、やはり来る人はいまい・・・
しかしここでトラブルが・・・加藤さんのビンディングが破損、滑降中、滑降モードから歩行モードに勝手気に切り替わってしまうと。。。危ないのであまりアグレッシブには滑れない様子。怪我しないか心配です。。

花笠高原~御堂森~1056

花笠高原~御堂森~1056

花笠高原~御堂森~1056

花笠高原~御堂森~1056

帰り用の枝尾根を探索しながら下降。25000では案外簡単に見えたのですが、これが誘い尾根が多く幻惑されまくりました。。。間違いない!と進むといきなり崖だったり・・・登り返すまでは行かなかったのですが、何度かだまされました。25000には現れない凹凸が多くて難しいです。地形を覚えていれば最高に楽しい滑降ルートになりそうですが。

花笠高原~御堂森~1056

先日偵察した710から1056に通じる枝尾根。これもかなりのハードルートである事は間違いない。まともに細野スキー場から挑戦したら登り4~5時間コースかな。。
花笠高原~御堂森~1056

何とか正しい枝尾根を捕まえてあとはちいさいアップダウンを乗り越えつつ、やんばいなところで林道まで一気に下降して御所の水。てか埋まっていて水飲めません。観音様はちょっとでていました。南無。
花笠高原~御堂森~1056

たんぼをショートカットして、花笠高原スキー場に到着。15:30でした。
登りの苦労は想定範囲内だったのですが、帰りの枝尾根での苦闘は予想していませんでした。樹林帯で見えなかったり、幻惑されやすいので低山は難しいんですよね。んでも低山は「あの尾根の向こうの世界が見たい」という欲求をストレートにぶつけられる対象として非常に良いんです。自分なりのルート達成した時の充実感があるんですよね。あまり記録もないような山域ですし。メジャーな山と違った味わいがありますね。

長谷山への挑戦はまた来年かな。でも良いルートでした。非常に苦し楽しかったです。同行して頂いた加藤さんに感謝です。
Posted by 鈴熊 at 01:51│Comments(2)
この記事へのコメント
鈴熊さん、はじめまして

M山岳会のKさんって、あのテレマークのKさんですよね。そしてスキークラブ…というと、もしかして鈴熊さんてS木さんのことじゃないですか…?間違いでしたらごめんなさい。
たまたま以前に登ったことがあり、会でも話たりしたことのある御堂森を思い出してたまたま検索してみましたら、このブログにたどり着きました。
Posted by 仙台・石井 at 2014年02月21日 14:04
おお、ご無沙汰しています。
S木ですw
恐らく本来の御堂森はこの文にもある1056だと思われます。
土地の古老にもそう言う方がいるらしいです。
またどこか、ツアーご一緒したいですね。
Posted by 鈴熊 at 2014年02月26日 22:10
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