2013年02月07日
薬師原~刀場沢川~槍ヶ先
宿直開けですが、何気に誕生日ですが、存在のあるべき姿を探しつつ彷徨、いやそんな大げさなものではなく山との対話のための。自分にとって山とは師匠、かもしれないなあ、と思いながらハイク。
今日は刀場沢川から677ピークにつめ、そこから1050の槍ヶ先に乗り上げる。そこから神室連峰の主稜線沿いに可能であれば大尺山~火打岳までつめられたらなあ・・・!というプラン。
677の枝尾根に上がるまでは適当に枝尾根つかんで乗り上げる必要があるのですが、適当な林道がないため、適当なルートを見つけて登る必要がありますw。会長に聞いていたとおり、杉林がなんだかぐちゃぐちゃしていてやる気を失う感じです。
思うに最上の山々って、最初と最後の局面がめんどくさいことが多いよなあ、と思います。ともあれまあこういうのは慣れているので無理やり山スキーで直登あるいはジグ切ったり色々裏技使いながら677を捉まえます。

774までは滑走に適当そうな斜面を登りつつ牧歌的にハイク。徐々に過ぎからブナに植生が変化していくところも面白い。
マザーツリー的な樹もあり、このエリアを見守っているのかな・・・と思いました。人の知恵など及ばない、なんらかの自然の摂理のひとつなのかも知れませんね。なにか安心させられる場所でした。

しばらくいくと900辺りから沢からの吹き上げがきつくなりだし・・・ハードシェルとゴーグル、厚手の手袋に装備変更、目だし帽を忘れたことに気付き、高岡君から以前もらって愛用している手ぬぐいをネックゲーター代わりにw 本当手ぬぐいって重宝しますよねえ・・・

ちらほらと生えているダケカンバを避けつつ、もうホワイトアウトした暴風域と化している主稜線を捕まえることに何とか成功。。。
しかし枝尾根最終局面で「ジジジジジジジジジ」と異音が・・・装備の音じゃないし、風の音にしては・・・もしかして雪面の破断面からの鳴り??全層雪崩の兆候・・・??とかなり緊張を強いられました。
どうするか迷いながらも、西側の雪庇でない凍結ルートを選択して槍ヶ先ピークに到達。
風が強すぎて、写真を撮ることも難儀・・・てゆうか寒すぎて手袋が外せません・・・

局面の判断として、今回はここまで。この先は自分の技術と装備では死の世界です。。。
もう少し気候が安定してから再挑戦かな。

雪庇の張り出しに気をつけながら下降。降雪で消えかかっているトレイルを捉まえながら帰りは順調に滑降できました。

今回は登りで3時間半近くかかってしまいました。予想はしていたけど時間かかりましたね。早立ちしないとこのルートでは火打岳週遊はちょっと厳しいかな。帰り大尺北尾根ルートか権現山のルートが使えればいいですが、こちらも雪庇がかなり危険なルート。時期を選ばないと難しいみたいですね。
ともあれ、無事に帰れたことに感謝。雪山は危険だけど、死の世界、或いは異世界に入り込んでいる感覚なんですよね。これにはまるともう、止められないのかもしれないね。
誰もいない、でも人ではない精霊達を感じながら彷徨する旅なのかもしれないなあ。
遠くに行くだけが旅じゃない。僕らの身近にはこんなにも素晴らしいフィールドがあり、そこに時折人間がお邪魔させてもらえる喜び。春や夏、秋は山の恵みを頂き、冬は雪山の壮絶なほどの美しさと非情さを感じさせてくれる。
この地に生きていくっていうのは、自分にとってはそういう関わり、なんだろうなあ。年取ったらまた変わっていくのかもしれませんけど^^;
今日は刀場沢川から677ピークにつめ、そこから1050の槍ヶ先に乗り上げる。そこから神室連峰の主稜線沿いに可能であれば大尺山~火打岳までつめられたらなあ・・・!というプラン。
677の枝尾根に上がるまでは適当に枝尾根つかんで乗り上げる必要があるのですが、適当な林道がないため、適当なルートを見つけて登る必要がありますw。会長に聞いていたとおり、杉林がなんだかぐちゃぐちゃしていてやる気を失う感じです。
思うに最上の山々って、最初と最後の局面がめんどくさいことが多いよなあ、と思います。ともあれまあこういうのは慣れているので無理やり山スキーで直登あるいはジグ切ったり色々裏技使いながら677を捉まえます。

774までは滑走に適当そうな斜面を登りつつ牧歌的にハイク。徐々に過ぎからブナに植生が変化していくところも面白い。
マザーツリー的な樹もあり、このエリアを見守っているのかな・・・と思いました。人の知恵など及ばない、なんらかの自然の摂理のひとつなのかも知れませんね。なにか安心させられる場所でした。

しばらくいくと900辺りから沢からの吹き上げがきつくなりだし・・・ハードシェルとゴーグル、厚手の手袋に装備変更、目だし帽を忘れたことに気付き、高岡君から以前もらって愛用している手ぬぐいをネックゲーター代わりにw 本当手ぬぐいって重宝しますよねえ・・・

ちらほらと生えているダケカンバを避けつつ、もうホワイトアウトした暴風域と化している主稜線を捕まえることに何とか成功。。。
しかし枝尾根最終局面で「ジジジジジジジジジ」と異音が・・・装備の音じゃないし、風の音にしては・・・もしかして雪面の破断面からの鳴り??全層雪崩の兆候・・・??とかなり緊張を強いられました。
どうするか迷いながらも、西側の雪庇でない凍結ルートを選択して槍ヶ先ピークに到達。
風が強すぎて、写真を撮ることも難儀・・・てゆうか寒すぎて手袋が外せません・・・

局面の判断として、今回はここまで。この先は自分の技術と装備では死の世界です。。。
もう少し気候が安定してから再挑戦かな。

雪庇の張り出しに気をつけながら下降。降雪で消えかかっているトレイルを捉まえながら帰りは順調に滑降できました。

今回は登りで3時間半近くかかってしまいました。予想はしていたけど時間かかりましたね。早立ちしないとこのルートでは火打岳週遊はちょっと厳しいかな。帰り大尺北尾根ルートか権現山のルートが使えればいいですが、こちらも雪庇がかなり危険なルート。時期を選ばないと難しいみたいですね。
ともあれ、無事に帰れたことに感謝。雪山は危険だけど、死の世界、或いは異世界に入り込んでいる感覚なんですよね。これにはまるともう、止められないのかもしれないね。
誰もいない、でも人ではない精霊達を感じながら彷徨する旅なのかもしれないなあ。
遠くに行くだけが旅じゃない。僕らの身近にはこんなにも素晴らしいフィールドがあり、そこに時折人間がお邪魔させてもらえる喜び。春や夏、秋は山の恵みを頂き、冬は雪山の壮絶なほどの美しさと非情さを感じさせてくれる。
この地に生きていくっていうのは、自分にとってはそういう関わり、なんだろうなあ。年取ったらまた変わっていくのかもしれませんけど^^;
Posted by 鈴熊 at 18:39│Comments(4)
この記事へのコメント
始めまして 時々拝見してます。昔を思い出しながら・・・
安全第一で楽しんでください。 本合海の加藤さんは
お元気でしょうか?
酒田からです。
安全第一で楽しんでください。 本合海の加藤さんは
お元気でしょうか?
酒田からです。
Posted by katoh at 2013年02月07日 20:11
>katohさん
はじめまして。会の加藤さんは相変わらず元気にあちこち登っておられますよ!
安全第一で山に臨みます^^。家族がいますから。
はじめまして。会の加藤さんは相変わらず元気にあちこち登っておられますよ!
安全第一で山に臨みます^^。家族がいますから。
Posted by 鈴熊 at 2013年02月07日 20:21
[鈴熊]さん、こんばんは。
この時期の最上の山々、アプローチも大変じゃないですか?
私は、ラッセルを想像すると、なかなか踏み切れないですね。
この時期の最上の山々、アプローチも大変じゃないですか?
私は、ラッセルを想像すると、なかなか踏み切れないですね。
Posted by bin at 2013年02月07日 22:14
>binさん
ごぶさたしております。この辺の山は冬になると更にアプローチが長いです。。
1000mクラスになると殊更。しかし冬しか行けない場所もあるから、つい足を延ばしたくなります。
ごぶさたしております。この辺の山は冬になると更にアプローチが長いです。。
1000mクラスになると殊更。しかし冬しか行けない場所もあるから、つい足を延ばしたくなります。
Posted by 鈴熊 at 2013年02月09日 00:23