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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2009年08月08日

縦走達成の翌日。

洗われて干されまくる相棒たち。AKUの登山靴なんかは、6年ほど前に退職を機に四国遍路に行こう!と購入したものでした。結局それは実現しなかったものの、今でも愛用している頼もしい登山靴です。ちょっと重いし蒸れるけど、ちょっと沢に落ちたくらいならガッツリ防水してくれるし、サポート力も高くて良い靴です。確かICI本店で買ったのだっけ。セロトーレのザックは準指落ちたときにゴリラ屋にてヤケ気味に買ったやつですface08





山登りなんぞ何が楽しいのかね~母子共々この家族は・・・と言いたげなはるを君。でも君も赤倉スキー場育ち?  


Posted by 鈴熊 at 23:01Comments(2)

2009年08月08日

神室連峰完全縦走達成。

2009年8月6日、今期の挑戦的山行は最後(某試験勉強なんかもあるので)となる、神室連峰完全縦走に挑んできました。予定では14時間前後の予定。金山町の有屋口から新庄市の山屋(杢蔵山登山口)まで約30kmの超ロングルートです。
前回の有屋口~萩野口の偵察行でかなりキツイ山行になることは覚悟していましたが・・・ここまで自分を追い込むことになるとはface08

予報では曇りのち晴れ。午前3時半に有屋口到着。まだ真っ暗の神室ダムは正直、怖いっす。。(後で母に聞いたところによると、同僚の知人がここで自○されているそうな。。ヒー・・・)
駐車場に着くと車が一台。ってもう登ってるんかい!しかも装備の点検や準備しているとさらに一台車が!むしろこの時間に有屋口に三台も山屋の車があるほうが怖いw 乗ってきたおじさん二人は神室山ピストンとのこと。神室山だけなら5時間あれば終わっちゃうけど、こんな早くに・・・?と若干怪しみながらも山行開始。
午前3時40分、まだ真っ暗なのでヘッドライト点灯しながら進みます。聞こえるのは脇の沢音と虫の声のみ。鈴熊は基本「霊とか目に見えないものもまあ怖いけど、生きてる人間が一番怖い」スタンスなので、闇夜自体はそんなに怖くなかったです。むしろ足場が暗いから転倒しないようにとかそういうことに気を使っていたので、4時半ごろから明るくなり始めてほっとしましたね。
ペースアップしないように気をつけながら予定通り午前7時過ぎに神室山頂到着。おにぎりを食べてここからが縦走のスタート地点です。


ルートは曇りがちで、時折日差しが出て肌を容赦なく焼き付け、尚且つ蒸発した湿気がサウナのように体力を削り取っていく状況。東壁下の沢の湿気が温度上昇の影響で蒸発して上昇気流を形成し、稜線に冷たい風を吹き上げてきます。稜線にルートが面しているときは天然のエアコンの恩恵にあずかる事が出来ました。これは今回の山行ではずいぶん助けられました。もしずっと晴天の状況だったら、たぶん途中敗退だったでしょうね。。




まだお花を撮る余裕がありますface01


常に左側の東壁から雲が吹き上げたり、日差しがガンガンと突き刺してきたり。エアコンの効いた部屋を出たり入ったりしているような状況?(むしろこの方が疲れる?)


今回はHiromix(懐)な鈴熊です。天狗森を攻略して神室連峰最高峰小又山9時30分到着。
ここからが本番、午前のハイライト、火打岳攻略、というか火打岳北壁攻略。これがこの縦走最大の難所でしょうね。


ここの核心部はストックをザックに突き刺して、岩に取り付きながら三点保持で登らないといけないっす。結構、怖いんですよね。。


途中にある札。「福岡かんだ猿」は武内正氏のことらしいですね。

なんとか難所も攻略して12時に火打岳到着。これで第一部終了という感じです。
火打岳での写真が無いというのは、結構この時点で精神的にテンパっていて、クールダウンするのに時間がかかっていたのですface08
5分くらい山頂でのたばってましたからねえ。。食欲は無かったけど、シャリバテの恐怖もあったのでおにぎり一個とゼリー飲料と水分補給。水分は今回3リットル持参したのですが、杢蔵の水場まで12時間と考えて2時間500mlと計算して調整しながら飲んでいました。水はケチらないといけないけど、足が痙攣起こしたら行動不能になりますからね。。口渇と痙攣の恐怖があり、その不安は常に抱えていました。
15分ほどゆっくりして、気持ちを切り替えてから第二部開始です。


午後も稜線歩きがメインなので、天然エアコンに助けられました。
歩いてる中何故か名作ロードレースアニメ「茄子 スーツケースの渡り鳥」の台詞ばかりが思い起こされました。。
オフィシャルサイト
マルコ「チョッチ!なにやってんだ!踏ん張れ、ここが地獄の入り口だぜ。」
チョッチ「駄目だ。僕はマルコじゃない!」
マルコ「じゃあ止めちまうか・・・」
チョッチ「え」
マルコ「その方が楽だぜ。」
いや、鈴熊歩きを止めると楽だけど、帰れなくなりますから。。段々地獄なテイストにはなってきましたが・・・ここから先はきついアップダウンは少なくなりますが、ダラダラと続く無間地獄的山行になります
よ。


大尺山を攻略して槍ガ先到着。精神的に落ち着きを取り戻して槍のポーズ。


分岐点の市町村境。14時40分着。ここではちょっとだけ休憩して一気に一杯森まで攻略しました。
40分程度で一杯森まで行けましたが、コルになっているため風がなく非常に蒸し暑かったのと、また西日がじりじり照り付けるのとで体力を奪われ、一杯森ピークでしばらく強制終了気味の熊。水場まで2時間以内に迫ったので少し水分やゼリーを多めに摂取、何とか生き返りました。しかし万が一水場が枯渇していることも考え余分には残してます。


一杯森から杢蔵山への縦走路だけは、鈴熊にとっても初めて通るルートです。
話には聞いていましたが、倒木が余り刈り払いされておらず非常に歩きづらい、尚且つ杢蔵山北壁の急登が半端じゃなくきつかったですね。。最後に来るのがこれかい!ともう悪意すら感じる設定に鈴熊笑ってしまいます(精神的にヤラレ気味)。

実際ちょっと精神的に追い込まれてはいたのですが、時間的にも余裕はあったし危険なレベルでは無かったです。雪洞で100kcal程度で食い伸ばしながら晴天を待ち続ける、とか幻覚を見ながらエスケープできない状況で登攀を続ける、とかそういうハードな状況は経験が無いのですが、まあそういうのに比べればマシだなあと変なとこで冷静な部分もありましたね。
今までの経験では、山行でちょっとヤラレはじめているメンバーを見ると、おかしな行動をしはじめたり(やたらと小物の位置を気にし始めたり物の出し入れしたり)明らかに判断力を失ったりという事もありますね。


とそんなこんなで這いつくばりながら最後のピーク、杢蔵山に到着。いや、キツかった~。
まあまだ終わりではないのですが、ひと段落。

少し下ったところで源流水を頂きます。これがまた冷たくてうまい!顔を洗って頭から水をかぶるとそれだけで生き返ります。


そこから少し下ると杢蔵山荘。今回は送迎の車の関係もあったので、山荘のノートには書き込みしませんでした。


やったぞー!と鐘をカンカン鳴らして、山屋登山口まで一気に下りました。途中ロープ場でコケて右ひじをすりむきました。。帰るまでが遠足です。。。


しかし変な話なのですが、途中からタイツ(CW-X)が股にこすれて陰部が非常に痛かった・・・w帰宅後しばらくは変ながに股歩きしか出来ず、家人に笑われましたface01 インナーパンツか競泳水着みたいなの履いていたほうがいいのかな。あんまりモコモコ履くのも嫌なんですけどね。でもあの陰部の痛みはもう味わいたくないっすface07


今回は14時間31分。沿面距離30km。いやこのルート、またやるか?と言われたら、ちょっと考えさせてもらうかもしれませんw  


Posted by 鈴熊 at 10:57Comments(7)